「博士!爆外伝のアニメが動画配信サイトで公開開始されてる!」
「うむ、これはクリスモンドに関係があるのかもしれんな」
- はじめに
- 意匠はどこで確認できるか
- クリスモンド表一覧
- クリスモンドの意匠一覧
- ジャイアントユニットの扱い
- 漫画版の違いもう一つ
- レーザーユニットは?
- 間違えられまくるしろボン分のクリスモンド
- クリスモンドの色
- クリスモンドとは結局何なのか
- クリスモンドについてまだわからないこと
- おわりに
はじめに
改めましてボンバーマンビーダマン爆外伝シリーズのアニメ配信おめでとう!
俺もボンボリが高いよ(後方ビードルフィン面)。
さて、爆外伝アニメ2作目である爆外伝Vでは、過去の時空に散らばったクリスモンドを集めるのがお話の大部分を占める目的となっている。
このクリスモンドについて、皆さんはどういうものか知っているだろうか?
実は私は最近までよく知らず、以下のような認識だった。
- 元は聖剣ビーダキャリバーについた宝玉
- 全部で12個ある
- ビーダユニットの力の源に使われる
(ユニットの特徴がクリスモンドの力の特徴を活かしたものになっている) - ひとつひとつ固有の意匠(マーク)がついている
…
前々からもう少し掘り下げてみたいという考えがあり、配信を機にアニメを情報源として気軽に確認できるようになったため、諸々調査した結果を整理したものがこの記事の内容になる。
意匠はどこで確認できるか
まず、12個のクリスモンドはそれぞれ固有の意匠があることがわかっている。
一覧化された資料を探したり有識者に尋ねたものの、どうやら無さそうという結論になった。(もしあったらこの記事そのものの意味がほぼ無くなっていた…)
調べるにあたり、参考にしたのは下記の通り。
①漫画
一部のクリスモンドの意匠が描写されているコマがある。
②アニメ
・後期アイキャッチはCGで一部のクリスモンドが映っている。
・本編映像中にクリスモンドがアップで映った際に意匠が描いてあることがある。
※ただし作画では簡略化されていることが多い
③玩具説明書
ビーダユニットの組立手順の完成部分に意匠が載っている。
④一部玩具のパッケージ裏
ジークホワイターやナイトブラッカーなど、ユニット換装の説明に意匠が載っている。
⑤玩具ビーダユニット
側部に力の源となったクリスモンドの意匠があり、ローマ数字の番号が付与されている。
結果的には意匠を確認するだけであれば②アニメまでは確認しなくても良かったのだが、
③④⑤は後になってから気づいた&教えてもらったので余計な回り道をした…。しかし最終的には気づきもあったので無駄ではなかったようだ。
クリスモンド表一覧
クリスモンドの力を元にビーダユニットが開発されており、クリスモンドが使われていない&厳密な1対1対応ではないビーダユニットも存在するが、わかりやすさのためビーダユニット基準でクリスモンドを区別することにする。
そうして作成したのがこの表一覧だ。
13種あるーーーーーー!!
何故そうなっているのかは、以降で説明する。
クリスモンドの意匠一覧
これが意匠(マーク)の一覧。かき集めた情報から私が描き起こした。素人なので微妙なズレがあったりするが許してほしい。
14種あるーーーーーーーーーー!!!
これも以降で説明する。
意匠についての注意書き
クリスモンドの意匠は、実は媒体によって微妙に異なっている。
ホーミングユニットの意匠を例に挙げる。
意匠化されたユニットの細かい形状や、メタルビーダマの向きが異なっている。他の意匠もデザインのブレがあるようだ。そのため、私の独断と偏見で「こちらの方が良い」と思ったものを優先して採用した。実は描き起こしにはどの参考元とも100%合致していないものもある。ネガポジが反転しているものもあるが私のミスである。が、それもブレの影響とさせてほしい。(作り直すのつらいよお)
これはもうブレどころじゃないだろ、完全に別物じゃろがい!というのがジャイアントユニットである。本当に全然違う。なのでこれだけは特別扱いで2種記載した。細かい説明は後で記載する。
クリスモンドの採番手順
まず、クリスモンドの種別をつけるため、ビーダユニットの側部の意匠にローマ数字が描いてあるものを参考にクリスモンドに採番する。
すると、表一覧の黒字の行までが確定できる。
空いている番号は7、飛んで9,10,11,12だ。確定できていないのは下記の5つのユニットとなる。
・スーパーダブルメタルユニット
・ブローバックユニット
・ファイヤースキャンユニット
・サンダースキャンユニット
・ブリザードスキャンユニット
まず、ファイヤー/サンダー/ブリザードスキャンユニットにはローマ数字が描かれたシールが存在しない。ビーダコップ側戦力でないため、デザインから省かれたのだろう。
・スーパーダブルメタルユニット
・ブローバックユニット
は両方がIX(9)を示している。これはタカラ開発がミスったっぽい。
このIXに鋼の質感の表現がされているが、同じ模様ではないので「流用した際に変更せずに間違えた」のではなく、それぞれ作った際に数え間違いしたように見える。
ではどちらが正しいIX(9)なのか?
正しくない方は何番であるべきなのか?
いろいろ考えた結果、私としてはこのような結論に至った。
・ブローバックユニットの本来の番号はVII(7)である。
・スーパーダブルメタルユニットこそが真のIX(9)である。
玩具発売順は商品番号の通りだ。
VA-13 クリスホワイター(ハイパービーダユニット)
VA-14 クリスブルード(ホーミングユニット)
VA-16 クリスグリーバー(スーパーダブルメタルユニット)
VA-17 クリスブラッカー(ブローバックユニット)
※ちなみにVA-15はウェイブレット
クリスグリーバーのスーパーダブルメタルユニットの次に、クリスブラッカーのブローバックユニットが来るのだから
・スーパーダブルメタルユニット=IX(9)
・ブローバックユニット=X(10)
でも良いはずだ。
しかしこのようにするとVII(7)が欠番になる。
ここにファイヤー/サンダー/ブリザードスキャンユニットを挿入すると、連番にならず玩具発売順でもアニメ登場順でもない並びで対応することになり、おかしくないだろうか?
ここで、仮定として「タカラの開発順」を考えてみる。
クリスシリーズの4体は、ビーダキャリバーに合体できる。逆に言えば、合体を前提としたデザインでなければならない。クリスホワイターとクリスブラッカーはそれぞれ上半身と下半身を構成する。さらにハイパービーダユニットとブローバックユニットが連結する、特に密接したギミックになっている。そのためほぼ同時期に、相互にバランスを調整して設計されたはずだ。ビーダキャリバーから逆算されているとも言える。構成メンバー4体まとめて同時期と言っていいだろうが、中心部の2体はさらに近い時期だろう。
しかし玩具発売順は、大型機でありライバルのくろボンが乗る機体は最後に発売する。ここに順番のズレがあるように見える。
想定のタカラ開発順(ビーダユニット番号)はこうだ。
・クリスホワイター(6)
・クリスブラッカー(7)
・クリスブルード(8)
・クリスグリーバー(9)
ここでなんらかの理由でクリスブラッカーのシールだけ少し後回しになったとする。そして後になってまだ残っていた工程を思い出した製作者は、シールを作る作業に改めて取り掛かる。発売順を思い浮かべながら。
・クリスホワイター(n)
・クリスブルード(n+1)
・クリスグリーバー(n+2)
・クリスブラッカー(n+3)
クリスブラッカーのシールを作るために、クリスシリーズが何番から始まるかを確認する。クリスホワイターがn=6だ。ではクリスブラッカーはn+3=9になる。このような経緯であれば、実際に起きている番号被りミスに納得できないだろうか?
この場合だとビーダコップ側戦力のVビーダアーマーで1~9を連番で埋めることが出来る。
あとはデビルアーマー分だけだ。敵方勢力なのでビーダユニットとしては9番以降の連番には設定上はならないが、ジャイアントユニットは13番だ。10~12が欠けている。なので以下のように割り当てる。
・ファイヤースキャンユニット(10)
・サンダースキャンユニット(11)
・ブリザードスキャンユニット(12)
公式の情報のみで断定できない以上、確定ではないもののここでは便宜上このように採番する。
ジャイアントユニットの扱い
(説明書にはジャイアントビーダマユニットと記載されているが、アニメではジャイアントユニットと呼んでおり、こちらの名称の方が他と並べやすいためこちらで記載する。)
ジャイアントユニットについては結構ややこしいことになっている。
まず、アニメではジャイアントユニットは対応するクリスモンドが存在しない。前述した内容では12個分が既に埋まっている。そしてビーダユニットの番号はXIII(13)だ。溢れていることが明示的に示されている。カーゴイエーガー自体は玩具の発売順・作中登場順でも比較的初期の方に出てきているが…
意匠が2種類?
ジャイアントビーダマの意匠は、各媒体のブレでは片付かないほどに異なるものが存在している。便宜上(X)、(Y)と峻別する。
X.説明書・ビーダユニット側部に描かれているもの
Y.ナイトブラッカーのパッケージ裏面・漫画版に描かれているもの
これらの意匠が世に発表された順で整理するとこのようになる。
1999年3月下旬:カーゴイエーガー発売(ビーダユニット側部、説明書)
1999年4月下旬:ナイトブラッカー発売(パッケージ裏)
1999年6月30日:別コロ1999年8月号発売(漫画版の該当回掲載)
カーゴイエーガーの玩具が正式版と思いたいが、その後に発売しているナイトブラッカーと、その後に執筆されたであろう漫画で変わっているというのは不思議な話だ。
漫画版だけ違っていれば三鷹先生のオリジナルで意匠が起こされたと推定できるが、玩具のナイトブラッカーのパッケージ裏でも同じ意匠が使われているため、この意匠の発信元はタカラのはずである。
想像になるが、こんな感じの変遷だったのではないか。
①ジャイアントビーダマの意匠(Y)が作られる
②カーゴイエーガー開発時にジャイアントビーダマの意匠が更新(X)される
③ナイトブラッカーのパッケージ裏のジャイアントビーダマの意匠を(Y)の方を使ってしまう
④三鷹先生に作画参考としての情報提供に(Y)が送られる
当時はバージョン管理とかはっきりされておらず、デグレったのではないだろうか。
私は(Y)の方が好きだ。他の意匠と比べてでっかいビーダマなんだなってことがわかりやすいので。
そんなわけで、意匠は合計14個として扱いたい。
アニメ爆外伝Vのジャイアントユニット
カーゴイエーガーがジャイアントユニットを使用したのは39話だ。大分後半の話である。
こちらはグレイボン博士開発ではなく、ジニアスボン開発でありクリスモンドの力は使われていない。「巨大にした分パワーが薄まってしまった」というギャグ展開になる。(しかしその後ちゃんと勝利する)
そもそもカーゴイエーガー自体が輸送トラックであり、当初は戦闘用Vビーダアーマーではなかった。クリスモンドの力によってヘッドオン可能になったのである。
漫画版爆外伝Vのジャイアントユニット
ではやはりジャイアントユニットはクリスモンドに対応しないのか?ところが、漫画版では事情が異なる。
漫画版第2話「運び屋きいろボン登場!」できいろボンから手に入れたクリスモンドでジークホワイターのユニットがパワーアップし、ジャイアントビーダマを発射し勝利するシーンが存在している。
しろボンが「このクリスモンドはジャイアントビーダマの力を持ってたんだな!」とはっきり言っている。これはジャイアントビーダマのクリスモンドなのである。
そして第3話「くろい王子の正体は…」でしろボンの持つ2つのクリスモンドの意匠が確認できる。
片方がスーパービーダユニットに対応するクリスモンドとすると、もう片方がきいろボンから手に入れたクリスモンドの意匠だ(これが(Y))。
つまり漫画版には、ジャイアントビーダマの力を宿したクリスモンドが存在していることになる。きっと漫画版の世界では他のクリスモンドと入れ替わりなのだろう。
以上から、クリスモンドの対応ユニット数の合計が13個になる。アニメ版と漫画版の差異のためにそういう数え方になるということだ。
漫画版にもカーゴイエーガーが登場し、こちらは元からアーマーモードにヘッドオン出来るが、作業用とのことで戦闘には向かないという描写がある。なおジャイアントユニットは使用しない。
きいろボンに託されたクリスモンドの役目
アニメ版のカーゴイエーガーの登場経緯を整理してみよう。
きいろボン自体は3話から登場するが、カーゴイエーガーがアーマーモードに変形できるようになるのは、9話でクリスモンドの力を得たのがきっかけである。
この時点ではバーストユニット形状のユニットを搭載しバーストシュートでデビルベーダーを撃退している。つまりこれはバーストユニットに対応するクリスモンドだ。
13話では、クリスモンドの力でバーストシュートが撃てるようになったユニットをあかボンに移譲している。
12話までのアーマー戦闘シーンに絞って見直してみたが、ダイブレッダーはアーマーモード初登場から外見こそバーストユニットを搭載していたが、13話の移譲までは一度もビーダシュートを撃っていなかった。気づかないもんだなあ。
そして次の14話からカーゴイエーガーのビーダユニットはノーマルユニットに変わっている。
前述の通り、アニメきいろボンはクリスモンドを一時的に入手している。その結果、運び屋トラックとしてのカーゴイエーガーがヘッドオン可能になり、戦闘能力を手に入れ、13話でバーストユニットごとあかボンに移譲した。「あかボンがバーストユニットの力を得るまで」という見方だと回りくどい話だ。しかし、「ビーダコップではないきいろボンがヘッドオン出来るようになる理由」として一時的にクリスモンドが経由されたと考えると必要な工程に思える。
ビーダキャリバー・パーフェクトモードにジャイアントビーダマが乗らない理由は、「クリスモンドの力を得たユニットではない」そして「ビーダコップ所属機ではない」からなのだろう。
アニメ&玩具版でジャイアントビーダマがクリスモンドの力ではない理由
しかし、「ジャイアントビーダマはクリスモンドの力によるものである」と理由づけるのは説得力がある。大きくてハッタリが効いているし、わかりやすいパワーアップだ。遊びとして・設定としてバリエーションのあるビーダユニットの中で、何故ジャイアントビーダマがクリスモンドから外されたのだろうか?
これは推測でしか無いが、クリスモンドの力を持たないのはメタ的には「きいろボンのユニットだから」であり、きいろボンのユニットの割り当ては消去法と収まりの良さなのではないかと考える。
・しろボンは主役なのでスタンダードなユニットを持たせたい
・あおボン/あかボンには似合わない
・みどりボン(グラングリーバー)に持たせると、クリスグリーバーに移行した際にパワーアップが感じられない(ジャイアント→ダブルメタルビーダユニット)
・くろボンに持たせると、ナイトブラッカーでは後継機でパワーダウンに見え、
クリスブラッカーでは合体時のおさまりが悪くなる(ビーダキャリバーは通常サイズのビーダマ撃ちたいでしょ)
・きいろボンはビーダコップではなく配送屋なので、大型の輸送機である
・大型の輸送機なので、ジャイアントビーダユニットを搭載すると見栄えが良い
まあ、エビデンスもない偏見での考え方の一つではあるが。
漫画版の違いもう一つ
そこまで大きな影響は無いが、漫画版ではサンダースキャンユニットに対応するクリスモンドの力が微妙に異なっている。
第3話「くろい王子の正体は…」ではカメカメカ大王の時代のトコナッツ島にあるクリスモンドがデビルベーダーに奪われており、ドクダンディが"氷の力"を振るっている。
サンダースキャンユニットの意匠ではあるが、雷ではなく氷の力になっている。これは「常夏の島に吹雪を起こしたい」という漫画の展開上の都合だろう。特に深い意味は無いように見えた。
レーザーユニットは?
ここまで全く触れていなかったビーダユニットが存在する。しろボンの中間搭乗機レーザーホワイターに搭載されているレーザーユニットだ。
玩具のレーザーユニットにはクリスモンドの意匠らしきものはない。赤いビーダマっぽいシールはあるけど、これは意匠じゃないと思う。
しかし、アニメ版ではレーザーユニットもクリスモンドの力を使っている。但しこれは固有のクリスモンドに対応しているわけではない。
アニメ版の登場経緯は以下の流れだ。
①ジークホワイターで2つのクリスモンドの力を使ったエネルギー弾を撃つ
②威力に耐えられずジークホワイターが故障する
③2つのクリスモンドの力を使ったシュートを放てるレーザーホワイターが開発される(予備機の改修)
「2つのクリスモンドの力を使ったシュート」と言うように、レーザーシュートの力はイレギュラーなのである。ちなみに最終機クリスホワイターはハイパービーダユニットに対応するクリスモンド1つを使っている。
それぞれの機体登場シーンでは、グレイボン博士がこのような台詞を言っていた。
【レーザーホワイター】
「ジークホワイターのプロトタイプをエネルギー弾の衝撃に耐えうるように改良・強化したものじゃ」(20話)
※エネルギー弾=2つのクリスモンドの力を使った強力なビーダシュート
【クリスホワイター】
「新たに見つかったクリスモンドのパワーを使い、ケタ外れにパワーを増強したアーマーじゃ」(24話)
おそらくは、クリスモンドの数が減っていても、クリスモンドのパワーを引き出す機能を効率化したため、総合的に威力が向上していると解釈して良さそうだ。
間違えられまくるしろボン分のクリスモンド
媒体によって意匠の細部にブレがあると説明したが、別のクリスモンドの意匠と間違えられてしまっているケースがある。しろボンのVビーダアーマーのビーダユニットであるスーパーとハイパーだ。
意匠一覧と見比べてみればわかるように、これはスーパーメタルユニットの意匠だ。VA-01の商品ラインナップ初っ端から間違えているのだ。この間違い、ひどいことに他のVビーダアーマーの説明書でもジークホワイターとの組み換え遊びが紹介されている箇所で間違いが波及している。最終的に正しい意匠になるのはクリスブラッカーの説明書のビーダキャリバー・パーフェクトモードへの合体説明箇所で確認できた。流石に気づくか。
ハイパーのクリスモンドについては、アニメ版で間違いが起きている。
この話ではボーダー王の生存確認とともに、王が持っていたクリスモンド3つが見つかる。そのうち2つをデビルベーダーが、残り1つをビーダコップ側が入手する。クリスモンドの意匠が確認できるシーンがあるが、3つの内訳は
・サンダースキャンユニット
・ブリザードスキャンユニット
・ブローバックユニット
に見える。
しかし、ブローバックユニットのクリスモンドは34話で登場する。
アニメアイキャッチでクリスブラッカーが登場するバージョンに映るのがブローバックユニットに対応するクリスモンドである。これは赤色だった。34話のクリスモンドも赤色だったので、辻褄は合っている。
そしてクリスホワイターのアイキャッチに登場するハイパービーダユニットのクリスモンドは黄色である。19話のブローバック意匠?のクリスモンドも黄色だった。
さらに、クリスホワイターが登場するのは34話より前の24話だ。24話までにハイパービーダユニットに対応するクリスモンドを入手している必要があり、他のクリスモンドの入手状況を加味、またアイキャッチも合わせて総合的に判断すると、19話で手に入れたクリスモンドはやはりハイパーであることは間違いなさそうだ。作画カットの意匠が間違っていたのだ。
クリスモンドの色
結晶体であるクリスモンドには、それぞれ色がついている。但し12色に分かれているわけでは無く、いくつか色が被っていた。
アニメの本編カットだとこのようになる。
赤、緑、黄、青の4色が3つずつで12個。配色にバランスがとれているように見えるので、これは正式な情報として良さそうだ。ファイヤーだから赤だとか、サンダーだから黄色だというわけではないらしい。ただし、46話でビーダキャリバー・パーフェクトモードになるシーンで描かれた12個のクリスモンドには青のものが映っていなかった。(色指定のミスだろうか?)
また、後期OPでは珠が飛び交う様子のカットがあるが、これはクリスモンドではなくしろボンたちに対応したクリスモンド風味の演出のようだ。なんなんだろうこれ。説明してくれパイレーツ。
クリスモンドとは結局何なのか
漫画版でクリスモンドとは何か?を改めてくろボンが説明するシーンがある。
勇者たちの魂として12人が列聖したということだろう。固有の能力は勇者が得意としたビーダマなのだろうか?スーパーダブルメタルとかは単体で他の上位互換になってますけど。
#爆外伝V の各話の時空移動先を整理したらV世界の歴史がわかるかと思ってアニメ配信を流し見して調べてみたら思ってた以上に適当だったということが判明した回 pic.twitter.com/i16VfFnDtJ
— 隔離せく太 (@mosaku_rx) 2023年11月19日
アニメではクリスモンドを追って時空移動する先を「クリスモンド発見器」によって目星をつける。クリスモンド発見器は結果を数値で示し、それを爆外伝V世界の暦法で解釈する。いつも大体は「ビーダ歴」だが、「ボーダー歴」というものが2回だけ登場する。ビーダ歴は原始時代も含むのでおそらくはボン類史とは関係ない暦か、惑星系共通の暦であり、ボーダー歴はボーダーランド王国の建国あるいはボーダーランド星の有史から起算した暦なのだろう。
ちなみに最低でもボーダー歴4989年が劇中では「過去の時代」らしい。リアル人類の西暦の2倍以上がしろボンたちにとっては過去なのだ。すげえな。
クリスモンドの元となる勇者たちはそれぐらい昔の人たちなんだろうか。脚本の人そこまで考えてないと思うよ。
アニメ版と漫画版でジャイアントユニット対応のクリスモンドが異なる、とは前述したが、これに対応する勇者は漫画版には12番以内に収まり、アニメ版では13番目に列席した(のでギリギリクリスモンドにはならず後世に残らなかった)ということにはならないだろうか?まあ、アニメにはそんな設定はない(はず)だし、ただの妄想なんですけど。
クリスモンドについてまだわからないこと
最後に、知りたかったもののどうしてもわからなかったことについて。
クリスモンドの構造は半透明の球体にダイヤカットされた宝玉が入っているデザインだ。
これ、なんとかして現実で作れないだろうか?
私は透明な素材で工作をしたことはないのだが、透明レジンを使っていい感じに出来るのであればやってみたい。だが、中のダイヤカットの宝玉が何面体なのかが全く分からない。
意匠のある面は正六角形で、後は三角形か菱形の面で構成されているように見える。
Wikipediaをはじめ、Webで調べた範囲ではクリスモンドの多面体と特徴が合致するものは見つけられなかった。誰か知ってたら教えてください。ほんまに。半透明の物体を半透明の素材に浮かして成型できる方法も知りたいです。
ははーん貴様さては上下対称では無いな? pic.twitter.com/HI51UR2lGw
— 隔離せく太 (@mosaku_rx) 2023年8月15日
おわりに
クリスモンドについて調べようと思い立った時は、これだけ色々な要素が出てくるとは思わなかった。まとめる作業は結構しんどかったし、矛盾や差異についてかなり困らされたのだが、やってみて良かったと思う。
ビーダマンの説明書は遊び方を紹介した「作戦」や、爆外伝IとIIとIIIではストーリーが展開されていたり、今回はクリスモンドの意匠が載っていたり、組み立て以外の情報が盛り込まれていたりするので侮れない。
最後に、情報提供や相談に協力いただきました方に感謝申し上げます。
意匠一覧は…いつか…描き直したい…(作ったデータの元は.svgだし…)